AppleのiPhoneシリーズの最新作「iPhone SE2」をレビューします。
2016年に発売された「iPhone SE」の第2作目の、現行のiPhoneシリーズの中では最も安価な機種となります。
OPPOやファーウェイなどが人気を博する低価格帯ですが、どのような仕上がりなのでしょうか。
また動画版もYouTubeにて公開しておりますので、読むより見る派の方は動画版もどうぞ。
外観・デザイン
それではまず新型iPhone SE2の外装とデザインを見ていきます。
今回購入しましたカラーはホワイトで。背面の素材はガラスでとなっています。
廉価機種ではプラスチックや樹脂を採用し、加工を施して質感の向上を図るメーカーが多い中で、ガラスを採用してきたのは高く評価したいポイントです。
本体背面の中央にはAppleのロゴが刻印されています。
背面の上部にカメラとフラッシュライトが備わっています。
またこのカメラレンズですが、しっかりと飛び出しています。
本体背面左側にボリュームボタンとマナーモード切り替えスイッチが配置されています。
また側面の素材はひんやりとしたアルミとなっています。
対する側面右に電源ボタンとSIMカードトレイが格納されています。
物理SIMカードはシングル仕様となっています。
本体上部側面にはなにも配置されていません。
本体下部側面は充電口とスピーカーが配置されており、同価格帯のAndroidスマートフォンであれば多くの機種が採用しているイヤホンジャックは廃止されています。
続いて裏返して画面側です。4.7インチと最近のスマートフォンとしては小さめに部類に入ります。
ディスプレイ上部には内カメラと通話用スピーカーが配置されています。
対する下部には指紋認証センサーを兼ね備えたホームボタンが配備されています。
ホームボタンがついたiPhoneは2017年発売の「iPhone 8」「iPhone 8 Plus」以来となります。
付属品
iPhone SE 2020に同梱されている付属品は以下のとおりです。


・電源アダプター
・Lightningケーブル
・純正イヤホン(Lightning端子)
・SIMカード取り出しピン
・ようこそiPhoneへ
・注意事項
・Appleロゴのシール
現在Androidスマートフォンではケース・カバーや画面保護フィルムが同梱される機種が増えてきていますが、iPhoneシリーズは同梱されておらず、iPhoneも同じ様に付属されると考えられていた方は注意です。
その為アクセサリーが必要な場合は予め用意しておく必要があります。
ソフトウェア
続いてソフトや内臓アプリなど内部を見ていきます。


まずOSですが、初期はiOS 13.4.1を搭載しています。
今回購入しましたのは64GBで、初期ではOSデータなどを除いた約56GBを利用することが可能です。
内蔵アプリ



iOS 13.4.1の内蔵アプリは画像のとおりで、Apple純正アプリが並んでいます。
またこの中の「ミュージック」や「ヘルスケア」「メッセージ」などのいくつかのアプリは削除することも可能です。
iOS 13
次にiOS 13の一部をスクリーンショットを交えてご紹介します。






普段iPhoneを使われている方には見慣れた光景なのではないでしょうか。
ゲームを試す
このiPhone SEの最大の特徴とされているのは、5万円以下から購入できる価格に対し搭載するCPUは高価格帯モデル「iPhone 11 Pro」と同じA13チップである事で、安価なスマートフォンでは抑えられがちな性能をしっかりとクリアしています。
今回は3Dバトルロワイヤルゲーム「荒野行動」のトレーニングモードを用いて、少しプレイしてみました。
iPhone SE 2020でのデフォルトの設定は「HD」「最高」「標準(30フレーム)」「標準」となっていました。


動作はさすがA13チップとiOSといった所でしょうか。
過去いくつかの同価格帯のスマートフォンで荒野行動を試しましたが、一部の機種に見られた視点変更や方向転換の際に動作がもたつくなど、動作に全く問題はなくヌルヌル動いてくれます。






プレイに支障が出る事は無く終始非常に快適にプレイできました。
しかし一方6インチ以上のスマートフォンに慣れている身としては、4.7インチではかなり狭く感じてしまい、指で画面が覆うかぶさってしまったりと、性能面以外での不満点が浮上しました。
カメラ・写真
続いて新型iPhone SE 2020で撮影した写真の作例をご覧に入れます。


少し撮影してみた感想としてはカメラ性能は非常に高いわけではなく、撮影機能も少なめで、使っているうえでは少し物足りなさを感じました。
ただ写真仕上がりは悪いとは思わず、画質はこれで充分な方も少なくないと思われ、残大敵にiPhoneらしく実物・肉眼に近いように撮影がなされています。
特段の設定を行わずとも、それなりに撮れる安定感はiPhoneの持ち味の1つだと感じました。
Antutu Benchmark
今回のファーストレビューの締めとしまして、スマートフォンの性能を数値として表示する「Antutu Benchmark」の計測結果を掲載します。



計測結果は422,154点と、新品約5万円から購入できるスマートフォンとしては非常に高いスコアを叩き出しました。
この程度の数字が出ればLINEやSNSの利用程度のライトな用途であれば不満はほぼ出ず、3Dゲームなどもバリバリにプレイが可能です。
またAntutu Benchmarkの計測中の様子は動画版に含まれておりますので、気になられる方は合わせてご覧ください。
まとめ・雑感
今回は今注目を浴びている廉価モデル・新型iPhone SEをご紹介しました。
実売約5万円で購入できるスマートフォンとしては希少な高い処理性能を誇るA13チップに、ガラスで質感高めの外装など、Appleらしく仕上がった1台に思いました。
また新型コロナでマスク需要が高まり顔認証の使い勝手が低く評価される中、指紋認証が使えるのも嬉しい所。
その反面正直デザインは周回遅れ感は否めず、他社の2万円台〜4万円台のスマートフォンではトレンドを追従したデザインを取り込んでおり、「最新のスマホ」を味わいたい人には不向きかもしれません。
最後までご覧いただきありがとうございました。
今回はファーストレビューとなりました、今後は他の機種と絡めつつ新型iPhone SEの記事を公開していく予定ですので、是非ご覧いただければと思います。