Xiaomi Japanは同社のSIMフリースマートフォンとしては初めてFeliCaを搭載した「Mi 11 lite 5G」を来月2日に発売することを、24日に行った『Xiaomi オンライン発表会06.24』で明かしました。
このMi 11 lite 5Gは「OPPO Reno5 A」の発売日前日の今月10日から徐々に明かされており、オッポへの対抗機種になると見られていましたが、今回の発表会でOPPOと真正面から対峙する機種であることが改めて明白となりました。
- 「Mi 11 lite 5G」概要 FeliCa搭載 / 5G対応 / 43,800円
- オンライン発表会では「Reno5 A」と比較 シャオミがかなり優位か
- 比較されていない点では「OPPO Reno5 A」がリードするところも存在
- 性能で選ぶなら「Mi 11 Lite 5G」
「Mi 11 lite 5G」概要 FeliCa搭載 / 5G対応 / 43,800円
改めて今回シャオミの新機種として発表されたのは「Mi 11 lite 5G」で、前作Mi 10 liteはauから発売されていましたが、Mi 11 lite 5GはSIMロックフリー端末として展開されます。また前機種とは異なりauでの販売は行われません。
日本での価格は事前に告知されていたとおり、43,800円(税込み)です。
CPUにはSnapdragon 780Gを備え、有機ELディスプレイに国内ではイエロー・グリーン・ブラックの3色で展開します。
そして目玉機能としては先述しているとおり、おサイフケータイの存在で、14日に明らかになっていましたが、SIMフリーのXiaomi端末としては初めて搭載するモデルとなります。
- OS:MIUI 12(Android 11に準拠)
- CPU:Snapdragon 780G
- ストレージ容量 : 64GB
- 実行メモリ : 6GB
- ディスプレイ:6.55インチ 有機EL
- 有機EL外カメラ : 6400+800+500万画素
- 内カメラ : 2000万画素
- 生体認証 : 側面内指紋認証 / 顔認証
- 重さ:159g
- バッテリー:4250mAh 33W急速充電対応
- FeliCa・NFC : 対応(Google Pay対応)
- 防水 : IP53
- その他 : リフレッシュレート90Hz/ デュアルSIM / Wi-Fi6 / デュアルスピーカー
- カラー : ファンタスティックパープル / シルバー・ブラック
オンライン発表会では「Reno5 A」と比較 シャオミがかなり優位か
このようにSnapdragon 780G搭載で性能は43,800円で購入できるFeliCa対応SIMフリースマートフォンとしては高い部類に入り、性能に全振りするだけでなく、ライバル・OPPOが抑えているおサイフケータイ対応を手中に収めました。
そしてオンライン発表会では、競合機種となる「OPPO Reno5 A」と比較を行なうシーンが多々見られ、非常にライバル視していることが伝わってきます。
まずいちばん初めに比較されたのは、筐体の薄さで「Mi 11 Lite 5G」は約6.81mmと確かに厚さをとどめた仕上がりです。
そして比較対象にはライバルとなる「OPPO Reno5 A」が8.2mm、そのほか並べられた機種としてはAQUOS sense4 plusが最も厚く8.8mmです。
また182gの「OPPO Reno5 A」に対してMi 11 Lite 5Gは159gと薄さだけでなく、200g超える機種も多い中で、他社との比較では筐体面での比較が目立った印象です。
そして端末の内部でもXiaomiは、競合機種「OPPO Reno5 A」と比べて、性能と販売価格の面でどれだけ優位であるかについても言及。
まず値段はReno5 Aと同じ43,800円にこれはシャオミがオッポの寄せたものと思われ、
CPUやカメラの画素数、バッテリー容量などReno5 Aを正に圧倒していると言えます。
値段が同価格設定でスペック的には大きく引き離され、強みのおサイフケータイにも対応されてしまいました。
FeliCa対応スマホを2018年から積極的にリリースし続け、市場での位置を獲得していたOPPOとしては、シャオミの展開次第ではかなり強敵となるかもしれません。
比較されていない点では「OPPO Reno5 A」がリードするところも存在
Xiaomiがオンライン発表会において、比較を行った点では確かにOPPOは劣ります。
ただその中でもシャオミが比較を行なっていない部分もあって、そこでは実は「OPPO Reno5 A」の方が上回る箇所も存在し、次のものが挙げられます。
- eSIM : OPPO Reno5 Aでは対応も Mi 11 Lite 5Gは非対応
- 防水防塵 : IP53(Mi 11 Lite 5G)→ IP68(Reno5 A)
- 販路 : Mi 11 lite 5G 16社 / Reno5 A 20社
まずOPPO Reno5 Aは、Mi 11 Lite 5Gと同じく物理型のSIMカードが2枚まで利用できるのですが、加えてeSIMにも対応します。
Micro SDカードは排他方式ではあるものの、片方がeSIMであれば2つのSIMを利用しながら、SDカードを使うことが可能となります。
また防水性能の側面はMi 11 Lite 5GのIP53では、生活防水の程度までなら耐えられるのに対し、Reno5 AのIP68では、継続的な水没に耐えることが出来ます。
そして最も大きく異なるのは販路でしょうか。Mi 11 Lite 5Gは16社で販売なのに対して、Reno5 Aは20社と、一見その差は大きくありません。


ただOPPO Reno5 Aはワイモバイルや楽天モバイルといった、MNOでの販売が行われます。またMVNOの販路ではイオンモバイルなどでも取り扱いがあるなど、多くの通信事業者で扱われることが分かります。
一方のMi 11 Lite 5GはMNOでの販売はなく、MVNOは3社に絞られていて、手の届きやすさ・販売網の広さで言えば「OPPO Reno5 A」が優位に立ちます。
性能で選ぶなら「Mi 11 Lite 5G」
上記のようにOPPO Reno5 Aが勝るところもあるものの、スペックでは完全にXiaomi Mi 11 Lite 5Gが上位互換ともいえる製品になっています。
OPPO Reno5 Aの登場を待っていたかのように現れたこの機種は、シャオミを知る人であれば、これまでのオッポに変わる候補になるかもしれません。
性能で取るなら「Mi 11 Lite 5G」を購入することになりそうなところで、オッポとしては厄介な機種になることが予想されます。
ただeSIMの利用を想定していたり、高い防水性能を求めるところでは「OPPO Reno5 A」も十分に選択肢に入ることになるでしょう。
「Mi 11 Lite 5G」は2021年7月2日に43,800円で発売を予定しており、Amazonなど一部の販売店では既に予約の受け付けが開始されている所もあります。
シャオミの初FeliCa対応SIMフリースマホとだけあって注目度も高そうですね。
関連記事 : 『OPPO Reno5 A』に刺客現る?「Mi 11 lite 5G」はFeliCa対応で発売されることが確定【Xiaomi】
Source1 : Xiaomi Japan (@XiaomiJapan) | Twitter
Source2 : Xiaomiオンライン発表会06.24 - YouTube