スマートフォン「iPhone」を世界各地で展開する米アップルは、廉価モデルの新作端末となる『iPhone SE』の第3世代を正式に発表しました。
価格が抑えられているiPhone SEの新モデルのリリースは2020年以来でおよそ2年ぶりの新作発表で、国内では近い価格帯で展開しているオッポの「OPPO Reno5 A」らなどともライバル関係になる1機種となります。
iPhone SE 2022年新型、性能向上し5Gに対応
Appleが本日9日(日本時間)に発表した「iPhone SE 第3世代」は、2年前に発売されたiPhone SE 第2世代の後継モデルとなる機種です。
今作では性能向上が図られており、CPUにはiPhone 13シリーズで採用されている「A15 Bionic」が搭載されたほか、高速・大容量の通信規格の5Gにもシリーズで初めて対応します。
またバッテリーの持続時間も前機種から向上。一方で小型な筐体は継承されておりディスプレイサイズは4.7インチで、指紋認証(Touch ID)機能を備えたホームボタンは引き続き搭載されています
アップル直販のオンラインストアであるApple Storeにおける価格は、64GBモデルが57,800円(消費税込み)からとなります。
OPPO Reno5 Aの手強いライバル機種となる仕上がり
iPhone SE 第3世代は、外装に大きな変化はないものの、主にスペックの面で飛躍的な向上をはたし、コストパフォーマンスに長けた出来上がりです。
一方で国内では、いくつかの競合候補となるAndroidスマートフォンが販売されており、「OPPO Reno5 A」はそのうちの1つになるでしょう。
Reno5 Aが備える特徴としては、FeliCa(おサイフケータイ)と防水防塵機能を搭載しつつ、5Gに対応していながらも価格は43,800円と値段を抑えていることで、数あるAndroidスマートフォンの中でも売れ筋機種になっています。
新型iPhone SE 第3世代が確実に優位に立つ点としてはまずCPU性能が上げられ、搭載されえいるA15 Bionicは高価格帯のアイフォーンで用いられているものです。
対するReno5 AはミドルクラスのSnapdragon 765Gを搭載しており、必然的に性能差は大きいものになります。
一方でiPhons SEは指紋認証のみ対応ですが、Reno5 Aでは加えて顔認証が利用可能。
またOPPOは超広角レンズなど複数のレンズを備えている分、より多岐にわたる撮影シーンに対応できるなど、いくつかの機能の面ではOPPOが勝る点も見られます。
両機種における基本的な性能比は下記のとおりになります。
ディスプレイ : 4.7インチ / 約6.5インチ
充電端子 : Lightning / USB Type-C
CPU : A15 Bionic / Snapdragon 765
重量 : 144g / 182g
ワイヤレス充電 : 対応 / 非対応
スピーカー : ステレオ / モノラル
外カメラ : 1200万/6400+800+200+200万画素
内カメラ : 700万画素 / 1600万画素
防水防塵性能 : IP67 / IP68
生体認証 : Touch ID / 顔認証+背面指紋認証
イヤホンジャック: 非搭載 / 搭載
※赤がiPhoen SE第3世代、緑色がOPPO Reno5 Aの性能値
3月18日に国内発売
新しいiPhone SEは日本国内では2022年3月18日より販売が開始される予定で、予約の受け付けは3月11日よりはじまることがアナウンスされています。
販路は、Apple Storeなど公式オンラインストアなどではSIMロックフリーモデルが端末単体で購入が可能なほか、携帯電話会社では 楽天モバイル を含む大手通信事業者4社でも取り扱われます。
iPhone SEシリーズは第2世代を中心に国内で高い販売台数を記録している売れ筋機種であり、発売後は現在OPPOやXiaomiなどが競合している中価格帯スマートフォン市場でも強い存在感を示すことになることが予想されます。
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情報元(Source) : Apple、新しいiPhone SEを発表:象徴的なデザインのパワフルなスマートフォン - Apple (日本)