2020年3月10日にOPPO本社とその日本法人にあたるOPPO Japanがシャープによって起訴されました。
1月30日の1度目に続く形となり、またもや騒ぎになっています。
今回2度目となる両社の問題ですが、気なったのは7月下旬以降に日本国内で発売を予定しております5G対応最新スマホ「OPPO Reno3 5G」です。
1度目では販売差止めが要求される
2度目となる本件で改めて思い出し、気になったのは1度目の訴訟の時にシャープより供給されました対象スマートフォンの販売の差止めです。
1月の騒動ではWi-Fiに関連する技術の特許権をめぐり訴えられたと同時に、複数のスマートフォンの販売差止めが要求されたのです。
・OPPO Find X(2018年11月発売)
・OPPO R17 Pro(2018年12月発売)
・OPPO Reno 10x Zoom(2019年7月発売)
・OPPO Reno A(2019年10月発売)
・OPPO A5 2020(2019年11月発売)
ご覧頂きますとお分かり頂けるのですが、2019年以降にOPPOが発売したスマートフォンは全て販売差止めの要求がなされている、つまりは特許を侵害したスマートフォンとシャープ側は主張している事になります。
「OPPO Reno3 5G」特許侵害の可能性も
一連の訴訟を改めて振り返り、気になるのは3月5日に発表されたばかりで、2020年に発売される「OPPO Reno3 5G」はシャープが侵害されたと主張している特許問題に触れているのか否かです。
Reno3 5Gのベースモデルにあたる「OPPO Reno3 Pro」は2019年12月に海外において発表・すでに発売されており、これは1度目の起訴があった2020年1月31日より前、つまりはシャープが訴える素材となった特許権を侵害している可能性があります。
あくまでも憶測の領域ではありますが、否定はできない話です。
Reno3 5Gの差止められれば日本攻略は難しく?
「OPPO Reno3 5G」はOPPOとしては日本国内の大手携帯電話会社において初めて採用されたスマートフォンとなりました。
発売はまだ先でOPPOがSIMフリースマートフォン以外でもその名を広めるキッカケともなりうる本機ですが、上記でご紹介したように特許を侵害しているのであれば、販売差止め要求の対象のReno3 5Gが追加される可能性があります。
その後発売までに話が進み、仮にシャープの主張が認められれば発売を断念せざる得なくなります。
もちろん上記は極端な例ではありますが、万が一Reno3 5Gを含む製品の販売差止めが実現してしまえばユーザーからの評価は落ち、大手携帯電話会社からの採用もなくなる可能性が大いにあります。
そうなればOPPO Japanが現在本気で目指しております、日本市場の攻略も難しくなることも容易に想像できます。
雑感
今日本でもっとも勢いを上げているといっても過言ではないOPPO。
その勢いは2019年10月に発売した「Reno A」以降凄まじい物がありますが、20年にはいってからは訴訟問題の逆風も吹き始めました。
今回ようやく大手携帯電話会社での採用に至ったのですから、ここまでの2年に渡る道のりが無駄にならないよう、もしシャープの主張通りならばOPPO Japanには真摯に対応して頂きたい所です。
関連記事 : 型落ち機種が売れるOPPO。SIMスマートフォン売り筋ランキングが発表【BCN】 - OPPOラボ