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OPPOが「シャープ裁判」の経緯を明らかにする

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OPPOは日本国内を含め、2020年より各国でシャープと両社が所有する特許権利を争って、2社の間で訴訟争いが継続されていました。

それが今年10月に収束した上で和解したことが発表されたのですが、その後OPPOが特許訴訟の経緯について明らかにしています。

 

先月に和解したOPPOとシャープ

まずOPPOとシャープは、それぞれ2021年10月8日に両者の間において繰り広げられていた特許訴訟を巡る争いに幕が降りたことを明らかにしました。

加えてクロスライセンスの契約を結ぶなど、訴訟相手から今や一部分的には協力的な関係に切り替わることとなる事が明かされた一方で、その時点ではより詳細な過程は明かされていませんでした。

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OPPOが経緯を公表「訴訟紛争は着地点は和解」

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上記の発表の11日後、OPPO Japan(オウガ・ジャパン)は、プレリリースを通じて2021年10月29日に『OPPOとシャープのグローバルにおける特許訴訟の経緯』を公表しました。

オッポは「特許訴訟にまつわる紛争は和解という着地点に」として、見解を示しています。

2020年1月の提訴をうけてOPPOは東京地方裁判所と深圳中級人民法院において反訴すると同時に、国家知的財産権局に対してはシャープの特許に関する無効申請をしています。 また、OPPOは独自の充電技術分野の特許侵害や、LTE関連特許侵害でシャープを提訴していました。
また、シャープが原告となったWiFi特許に関する訴訟(WiFi特許1件)は、東京地裁でOPPOの特許侵害は認められないとの判決が下されており、原告にとってはすべての請求を棄却されることになりました。

3月に起きたLTE特許に関する訴訟2件は、シャープが自主的に取り下げました。

ドイツのミュンヘンとマンハイムでは、計5件の特許侵害訴訟が提起されましたが、そのうち3件はドイツの裁判所で無効と判断され、残りの2件の訴訟はシャープが自主的に取り下げました。

2021年台湾地区では、台湾の裁判所がシャープの敗訴を言い渡し、裁判所はシャープのすべての請求を棄却し、訴訟費用はシャープが負担することで、同年7月末に終結しました。
そして2021年10月8日、OPPOとシャープは両社の通信技術の特許を含み、それぞれの端末製品の販売をカバーする、グローバルな特許クロスライセンス契約の締結に至りました。

これにより、両社間の世界各地での訴訟も取り下げに合意され、結果的に、両社の特許ポートフォリオの価値を認めることに繋がりました。

この発表文章の中においては、シャープが提訴したことを始めとし、OPPOもそれに応じるようにシャープを提訴したこと。またその舞台は日本国内のみに留まらず、台湾やドイツにまで広がりを見せた事についてなども言及

争点はLTE通信関連特許や充電技術、そしてOPPOは「紛争」と表現されている両社の争いは和解と契約という形に落ち着いた事が、特許訴訟の過程と共に明らかにされています。

 

2020年1月から始まった訴訟の各国での大まかな流れが、こうして明らかにされることになりました。

なおOPPOは和解の結果に「満足しています」シャープは「歓迎している」としていて、今後の両社の良好な関係に期待したいですね。

 

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情報元 : OPPOとシャープのグローバルにおける特許訴訟の経緯 | オウガ・ジャパン