6月23日に発売されるOPPO Reno9 Aでは、CPUが変更されず、メモリ容量が8GBに増量されるなど、スペック面の進化は控えめなものになりました。
全体的に先代モデルのReno7 Aと共通点の多いReno9 Aですが、少ないながらReno9 Aで変更された部分もいくつかあります。
ガラス素材になり重量が増した
OPPO Reno7 A以降、オッポは端末のデザインに注力していて、OPPO Reno9 Aでは背面パネルの素材にガラスが採用されることになりました。
Reno Aシリーズで、背面素材にガラスを採用したのはReno9 Aが初めてで、質感向上による所有感の高まりや、放熱性能が上がることが期待されます。
一方ガラス素材の採用は同時にOPPO Reno9 Aの重量化を招くことになっています。
先代Reno7 Aの重さは175gと軽量スマートフォンだったのですが、ガラス素材を採用したことにより重さは183gとなってしまっています。
ただ昨今のスマートフォンは、200gを超える製品も多いなか、OPPO Reno9 Aは他社製品と比べて軽い部類に入ります。
価格の近いライバル機種でみると、Redmi Note 11 Pro 5Gが202g、Pixel 7aが190gとなっており、軽さは引き続きOPPOの優位点となりそうです。
充電に要する時間が7分短縮
OPPO Reno9 AもOPPO Reno7 Aも、いずれも18Wの急速充電に対応していますが、満充電までにかかる時間は、Reno9 Aのほうが短いとされています。
オッポが公開しているスペックによると、Reno7 Aが充電を終えるまでにかかる時間は約125分、対してReno9 Aは約118分であるということです。
両機種のバッテリー容量は、いずれも4500mAhとなっています。
電池周りのスペックは変更されていないものの、Reno7 Aと比べ、最大でおよそ7分の短縮化が行われている形です。
一方価格の近いライバル機種(44,800円)では、43分で満充電できると謳う最大67Wの急速充電に対応するモデルが存在していおり、今後充電速度の向上がまたれます。
拡張できるメモリ容量が8GBに
OPPO Reno9 Aで8GBにRAM容量が増強されましたが、合わせてソフトウェア上で拡張できるメモリも最大8GBになっています。
OPPO Japanは、メモリの拡張機能を使うことで、最大16GB相当にまで広げることができるとしています。
RAM容量が6GBのOPPO Reno7 Aでは、拡張できるのは最大6GBとなっていて、実際のメモリ同様2GB増えた形です。
拡張メモリによる効果について、OPPO Japanの中川裕也氏は、アプリの起動速度の向上が見込めるとしています。
カメラに新モードが追加
標準搭載の「カメラ」アプリに、新しい撮影モードが追加されました。
名称は「AIカラーポートレートモード」で、この機能では、人物の背景をモノクロにし、被写体を目立たせた写真を撮影することができます。
OPPO Japanの中川裕也氏は、取材で「アメリカの映画のポスターみたいな演出が可能」としていて、カメラ性能が据え置きになった分、機能拡充を図った形です。
もっとも分かりやすいのはスマホ素材の変化か
CPUが前モデルから変更されずSnapdragon 695 5G搭載のままになったReno9 Aでは、細かいながらいくつかの変更が施されています。
これらのうち利用者が最も感じることのできやすい変化は、背面素材のガラス化になりそうです。
ガラスになったということで、従来モデルと比べると、背面の触り心地も変わっていると思われ、ゲーム利用の多い場合では、熱がこもりにくくなったと感じるユーザーもいそうです。
一方発表直後から指摘されていますが、先代Reno7 Aと比べ変更点が少ないとも感じるところです。
少ない変化のなか2,000円値上がりしているReno9 Aですが、メモリの増量化やガラス素材の採用はReno7 Aのと差別化になるかが注目されそうです。
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