オッポの日本版「OPPO Watch」を1ヶ月ほど実際に使用してみたので、使ってみての感想をレビューします。
このOPPO Watchはバッテリーなどを始めとし、非常に低めな評価されているのは記憶に新しいところですが、指摘されてきた弱点は克服できたのでしょうか?
バッテリーの持ちは改善傾向に
まずもっとも弱点とされてきているバッテリーについてですが、これは使い始めた直後こそはスタミナ的問題がつきまとうのではないかとの不安が浮上するほど悪いものでした。
しかし9月に2度に渡って行われたアップデートや普段使っていく上で充電を繰り返していくうちに、電池持ちがいいとは言えないものの、以前ほどの過剰な消費はなくなっていました。
今日はOPPO Watchが調子がいいようで、午前5時から装着していますが、12時間経過した現在70%ほどバッテリー残量が残っています。
— OPPOラボ (@OPPO_Lab) October 5, 2020
昨日はもっと早いペースで消費していたのですが、不思議なところです。 pic.twitter.com/mLhKJHrUyY
筆者の利用用途としては通知の確認に歩数と心拍数のカウントを主要な用途としています。
このような使い方の場合だと、午前7時の時点で100%として、午後五時には35〜40%の電磁残量があり、24時間の連続使用は依然厳しいと思われますが、少なくとも筆者の環境下であれば朝から夜までは充電をせず使うことができるようにはなっています。
また余談ですが充電が切れた場合には画像のような省エネモードに自動で切り替わり、時計・通知の表示や歩数のカウントなど最低限の機能は動き続けます。
充電速度は非常に早い
続いてもバッテリー関連の話題ですが、VOOCによる給電のスピードは非常に優れており、充電の速さについては一切不満はありません。


OPPOは約75分でフル充電できると謳っていますが、これは実際に試しても公称の通りの速さで、大きなメリットとなるでしょう。
バイブレーションの振動が弱い
スマートウォッチの大きな役割はスマホと連携して、通知を振動で知らせる事ですが、OPPO Watchはこの重要なポイントとなるバイブレーションの弱さが目立つ印象を持ちました。


使い始めてからは当初の目的であった通知の受信に気づかないことが多く困る所。
ただこれに限っては2回振動する設定に変更してとりあえず実用できるレベルになり、筆者の場合この問題は解決することが出来ました。
文字盤の種類は少ない
購入直後から問題であったバッテリーによる不満は減少しつつある一方で、同じ当初から感じていたのは標準のウォッチフェイス(文字盤)のバリエーション不足です。
例えば他社のApple Watchでは少なくとも30を超える種類が用意されているのですが、OPPO Watchは計13種類となっており、加えてデジタルタイプが殆どでアナログ時計は1パターンしか内蔵されていません。


この少なさを補う方法としてはPlayストアから文字盤アプリを導入することが挙げられますが、実はこの他にも選択肢が用意されており、「AIアウトフィット」による写真からの自動生成が利用可能、また画像を文字盤に設定することが出来ます。
ただこれだけでも正直少ないと思ってしまう所でカスタマイズ性にはやや不満あり、今後の標準でのバリエーション増加が期待されます。


ストラップが装着しづらい
これは地味ながら不満ポイントで、片手で腕に装着する事が困難に思われます。
膝や机などにOPPO Watchをおいて付けないと付けることが難しく、少なくも筆者は片手では満足に取り付けることが出来ません。
これは1日に必ず行う作業となる為、とても頂けないところです。
雑感「OPPO Watchを選ぶ理由はない?」
今回は発売当初はバッテリーの駆動時間をめぐり悪評が多かった「OPPO Watch」を使用してみての感想となりました。
一番の懸念ポイントとなるであろうバッテリー問題はかなり改善傾向にあり、今は安心して持ち出せるようになっています。


ただそれでもバッテリーの駆動時間は24時間連続での使用に耐えられるものではなくスタミナ面を重視する場合においては不向きです。
また不満点も取り上げたように、とにかく片手では満足に装着できないストラップはややストレス、またバイブレーションも気持ちもう少し強ければなと思います。
しかしこの点を除けば実はデザインをはじめ結構気に入っています。
また当初の目標であった通知の受信と歩数のカウント、心拍数の定期的な測定は問題なく出来ているので、実は筆者は購入して後悔はしていません。
ただ幅広い価格でスマートウォッチが無数に販売されている中で、OPPO Watchには特筆する機能が無い上に特別安価でもないので、あえてこれを選ぶ理由も見当たらず、購入の前には用途を見定めて考慮したところです。
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