オッポジャパンの主力製品「OPPO Reno A」とシャオミジャパンの人気SIMフリースマートフォン『Redmi Note 9S』を比較を交えてレビュー、紹介します。
この2機種は機能とスペック面、そして価格からコストパフォーマンスに優れていると多方面から評価されているモデルで非常に売れている機種、Xiaomi自身もReno Aを発表会で比較するなどライバル関係にあるスマホとなっています。
- XiaomiがOPPOを引き出して比較する
- 端末デザインを比較
- 手にみってみて
- ColorOSと「MIUI」
- 動作は『Redmi Note 9S』
- 生体認証は五分五分
- 写真を比べる
- 一番の違いは「FeliCa」と「防水」
- ベンチマーク
- まとめ「機能を取るか性能を選ぶか」
XiaomiがOPPOを引き出して比較する
まずシャオミジャパンは6月に行った日本向け新製品発表会において『Redmi Note 9S』を紹介する一幕で、他社であるシャープの「AQUOS sense3 plus」とOPPOの「Reno A」と比較を行い、Redmi Note 9Sの優位点を強調しました。
画像をご覧いただければお分かり頂けますが、OPPO Reno Aが下回る点を引き出して比較されており、確かに基本スペックではRedmi Note 9Sが上回る仕様となっています。
そこで実機を用いて、性能面も含めてこの2機種比較してみます。
また今回比較に使用しているRedmi Note 9Sは、実行メモリ4GBモデルとなります。
また合わせて動画版もYouTubeで公開中です。
端末デザインを比較
まず「OPPO Reno A」と「Redmi Note 9S」の筐体のデザインを確認します。
カラーは両者ともブルーを用意しました。
まずは背面から、色合いとしてはOPPOは緑寄りの青、Redmi Note 9Sは鮮やかなブルーと言った印象を受けました。


また外観から判別できる大きな違いはカメラで、OPPO Reno Aは左上にデュアルレンズを装備。
対するXiaomiは中央上部に、Reno Aより2つ多い計4つのレンズが位置しています。


またカメラの出っ張りはReno Aはかなり抑えていますが、Redmi Note 9Sは結構大胆に出てきており、好みが分かれそうです。


次に物理ボタンについてですが、まずReno Aでは右側面に電源キーが配置。
Xiaomiも電源ボタンが位置していますが、加えてボリュームキーも備わっています。
OPPO Reno Aでの音量ボタンは左側面と、左右別々に置かれています。
この方式を採用しているのはオッポ以外ではアップルの「iPhone」などがあります。


次に本体の下部。両機種とも左からスピーカーに充電口(Type-C)、イヤホンジャックが備えられています。
また見た目からは判別できない要素ですが、Redmi Note 9Sでは急速充電にも対応します。(Reno Aは非搭載)
次に裏返してディスプレイ側です。
一見同一サイズにも見えますが、OPPOは6.4インチなのに対し、Redmi Note 9Sは6.7インチとかなり大きめ、小型タブレットに迫る大きさとなっています。


画面上部にも違いがあります。
Reno Aでは内カメラを確保する為の切り抜きは水滴型ノッチを採用していますが、Xiaomiでは流行りのパンチホールタイプを用いています。
小さな差異にも思えますが、これが実際に見てみると結構違った印象を与えられ、個人的にはRedmi Note 9Sの方がより大画面感を味わえると感じました。
そしてディスプレイ面での最もな違いは液晶と有機ELでしょう。
『OPPO Reno A』では鮮やかな表示に定評のある有機ELを使用しており、黒い箇所液晶とは異なり仕組みで、その部分はディスプレイが点灯せず真っ暗になり、省電力効果も期待できます。
一方Xiaomi Redmi Note 9Sでは液晶を採用しており、画像をご覧いただければ分かりますが、特に黒い画像を表示させた場合には大きな差が生まれます。
手にみってみて
次に実際に手で持ってみての印象です。


まず一番に感じるのは重さで、Reno Aは168gとそこそこ軽量。
しかしRedmi Note 9Sは大容量バッテリーを搭載する代わりに重さを犠牲にしており、約209gとかなりずっしりしています。
OPPOが特別軽い訳でもありませんが、片手操作がメインのユーザーは手に疲れを覚えるかもしれません。


また物理ボタンへのアクセスについてですが、OPPOでは左右両側の中央あたりに配置されており、片手で持ったときに指が届かないといった事はありません。
対するXaomiは電源ボタンはともかく、ボリュームボタンの位置がやや高く、筆者的には少々不満点となりました。
ただ両手でスマートフォンを使われる方にはどちらも誤差の範囲かもしれません。
ColorOSと「MIUI」
続いてOPPO Reno AとRedmi Note 9Sの内面を見ていきます。
OSはオッポがAndroid 9に対して、シャオミ側がAndroid10とRedmi Note 9Sが優位に立ちます。
また両機ともOPPOは「ColorOS」、Xiaomiは「MIUI」とAndroidに自社独自に手を加えているところが特徴。


例えばホーム画面ではOPPOもXiaomiも初期状態ではアプリが全て表示される、iPhoneと同じ仕様を採用しています。
この他にも通知センターや各プリインストールされているアプリケーションの大多数がメーカー独自の物で、Reno AとRedmi Note 9Sでは使い勝手が大きく異なります。
どちらにせよメーカーの独自色が強く、好みが大きく分かれるポイントでしょう。






動作は『Redmi Note 9S』
そして最も気になるのはどちらが動作させる上でスムーズに作動するか。
これはスペック表からも判断できる箇所で『Redmi Note 9S』はOPPO Reno Aを上回るレスポンスです。
特にスクロールではより差が大きく開き、それは体感できるほどの差です。
今回は「Playストア」と「Twitter」で動作を試してみました、実際の様子は上記の動画(3:11〜)を御覧ください。
生体認証は五分五分
OPPO、Xiaomiは生体認証の速度や精度に定評があるメーカーですが、この2機種では速度は互角といったところです。
まず具体的な違いとしては、センサーの位置が異なります。


OPPO Reno Aはディスプレイ内に配置、対するRemi Note 9Sは右側面に位置しています。
使い勝手にも大きく影響点ですが、認証制度はほぼ互角、強いて言えば若干Reno Aの方が手間取るシーンも見られます。


また顔認証はもはや差は感じるレベルではなく、ディスプレイが点灯したら解錠されています。
ただマスクを付けると通らなくなる為、外出先等では指紋認証が主体となるでしょう。


写真を比べる
続いてOPPO Reno AとRedmi Note で撮影した写真の作例をご覧に入れます。
Redmi Note 9Sはクアッドカメラ搭載にReno Aはデュアルレンズと両者とも複眼カメラを搭載しています。
特に今回のRedmi Note 9Sはカメラ性能にも注力しており、OPPOは「カメラフォン」の名乗ることもあるなど、スマホでの写真機能を重視しているメーカーであり、互いに注目される要素になっています。




















全体的な印象としてはOPPO Reno Aは結構色合いを強く濃く仕上げてるイメージで、Redmi Note 9Sは比較的肉眼に近く記録してくれるといった所。
また広角撮影モードなど写真機能はかなり豊富で、カメラで選ぶならReno AよりXiaomiが有力となるかもしれません。
一番の違いは「FeliCa」と「防水」
そしてこの2機種で最も大きな違いとなるのはおサイフケータイと防水防塵機能の有無です。
「OPPO Reno A」は価格に加えて、一定のスペックとこの2つの機能を有しているのが魅力で、この機種が人気を博している要因にもなっています。


例えば「Google Pay」アプリでは、OPPOReno A上においてはモバイルSuicaなどといった電子マネーを端末に追加する事が可能。
ちなみにReno AではFeliCaに加えてNFCも搭載しており「Visaのタッチ決済」などNFCを用いた支払いも利用が可能ですが、Redmi Note 9Sではいずれも非搭載のため「PayPay」などといったQR・バーコード式決済サービスを使用する事になります。
おサイフケータイと防水が、手にするユーザーを明確に分けるポイントとなるでしょう。
ベンチマーク
それでは最後にスマートフォンの性能を計測・数値化する「Antutu Benchmark」の計測結果をご覧に入れます。
また測定中の様子は動画版の最後に掲載しております。


OPPO Reno Aは約19万点、対するXiaomi Redmi Note 9Sが約26万点と結構大きく差をつける結果となりました。
まとめ「機能を取るか性能を選ぶか」
今回2機種を比較し感じましたのは、Redmi Note 9Sはスペックと価格を優先した機種、OPPO Reno Aはおサイフケータイなど機能面を重視モデルであることです。
まずXiaomiのRedmi Note 9Sは2万円台の製品としては非常に高い性能を誇り、カメラもバッテリーも非常に優れている1台でした。
Reno Aと比べてもアプリはサクサク動作し、値段と仕様がいい意味で釣り合っておらず、リーズナブルな値段で同価格帯の他社製品を圧倒しています。


対するOPPO Reno AはRedmi Note 9Sより基本仕様は劣り、アプリに置いては特にスクロールする場面に置いてはカクつきも目立ち、かつRedmi Note 9Sより高価とスペックと価格では敵いません。
ただ強いのはFeliCa搭載で防水防塵機能を有している所で、機能面では勝る1台です。
またスペックも比較すれば低く思われますが、3万円台かつおサイフも使えてCPUはSnapdragon 710とミドルハイクラスの仕上がりであることを踏まえれば、コチラも決して高価な製品でないことにも留意する必要があるでしょう。


Xiaomi自身がOPPO Reno Aをライバルとみなして比較し、また異常な低価格を実現してきたRedmi Note 9S。
確かにスペックでは大幅に上を歩きますが、購入される際には自身の使い方を考慮し、性能と値段を取るか、機能を取るかで2機種の選び方も変わってくるでしょう。
関連記事 : おサイフ・防水のOPPO Reno3 Aに強敵出現?「AQUOS sense4」が発表される
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