Appleは本日iPhoneの廉価版の最新モデル「iPhone SE」(2020)を発表しました。
今機種はシリーズの中では非常に安価に入る部類で今話題を独占していますが、現在日本国内で人気を獲得している低価格スマホ「OPPO Reno A」の手強いライバルになる可能性があると考えられます。
新「iPhone SE 2020」の基本情報
まず今回発表されましたApple「iPhone SE」(2020)の基本情報から確認します。
・OS:iOS 13
・CPU:A13 Bionic
・ストレージ容量 : 64GB/128GB/256GB
・RAM : 非公表
・ディスプレイ:4.7インチ 液晶ディスプレイ
・外カメラ:1200万画素
・内カメラ : 700万画素
・生体認証 : 指紋認証
・サイズ:67.3x138.4x7.3mm・148g
・バッテリー:iPhoen 8とほぼ同一
・カラー : ホワイト/ブラック/レッド
・その他 : FeliCa(Apple Pay)防水防塵 ワイヤレス充電 急速充電
発売は4月24日(金曜日)を予定しており、価格は44,800円(税別)からとしていて、販路はNTTドコモ、au、ソフトバンクを予定しており、加えてSIMフリーモデルも発売されます。
新型SEは強し
SIMフリースマートフォン市場において実売価格3万円台ながらおサイフケータイや防水に対応しつつ、充分な性能を有しているOPPO Reno Aは人気機種となり、オッポを飛躍させました。
しかし今回のiPhone SE 2020の登場でReno Aが劣ってしまうポイントが多数みられます。
・CPU : Snapdragon 710 → A13 Bionic(iPhone 11 Proと同じ)
・ストレージ容量 : 64GB/128GB(楽天版)→ 64GB/128GB/256GB
・高速充電 : 非対応 → 対応
・ワイヤレス充電 → 非対応 → 対応
・手ブレ補正 : 非搭載 → 搭載
価格自体はSE 2020は4万円台からと、3万円台で販売されるReno Aの方が安価な価格設定となっていますが、その価格差に勝るのがCPUです。
今回のSE 2020には「iPhone 11 Pro」にも搭載されている「A13 Bionic」が採用されており、廉価版ながら高価格帯のiPhoneと同等の処理性能を有しています。
一方のOPPO Reno Aはミドルハイクラスの「Snaodragon 710」を搭載しており、そこそこの性能ではありますが、iPhone SE 2020には及びません。
また容量は64GB/128GB/256GBの3構成で幅広く選択でき、Reno Aの不満ポイントとして上げられがちな高速充電にも対応。
その他OPPO Reno Aの強みであるFeliCaと防水防塵にも対応するなど、OSが異なりますので、単純な比較は出来ませんが、それでもCPUなど価格以外においてはiPhone SE 2020が優位に立っているのは明らかです。
OSサポートも魅力的
OPPO Reno AはAndroid 9ベースのColorOS 6を搭載しており、そおして常に期待されているのが次期Android 10・ColorOS 7へのアップデート。
しかしながら肝心のOPPO Japanはアップデートについては消極的な意向を示しており、その事に落胆するユーザーも多々見られます。
一方でiPhoneシリーズはOPPOを含む各社Androidスマートフォン(Pixelなど一部除く)と比較するとOSアップデートのサポート期間が非常に長いことで知られており、5年以上サポートされる機種も珍しくありません。
先代の「iPhone SE」(2016)が最新のiOS 13に対応している事から、今回のSE 2020の長期的なアップデートが予想できます。
OPPO Reno Aの優位点も
もちろんOPPO Reno AがすべてiPhone SE 2020に劣っている訳ではなく、Reno Aの方が優れているところも存在しています。
・外カメラ : 1200万画素シングル → 1600+200万画素デュアル
・内カメラ : 700万画素 → 2500万画素
・生体認証 : 指紋認証のみ → 指紋認証/顔認証
・価格 : 44,800円(税抜) → 35,800円(税抜)
カメラについてはソフトウェアでのチューニングなども関係するため、数値のみで必ずしも優劣は判別できませんが、カタログ上ではReno Aが上回る仕様となっており、また加えて顔認証にも対応します。
有力すぎる選択肢誕生
おサイフケータイと防水防塵に対応し新たなユーザーを獲得してきたOPPO Reno Aでしたが、今回のiPhone SE 2020の登場は強いライバルの誕生に思えます。
Reno Aの売りであった2つのポイントに高速充電など弱みとされているポイントをしっかりとカバー、CPUには最新の「iPhone 11 Pro」と同一の物を搭載するなど、ずば抜けた廉価スマホとなりました。
新型スマホとしてのデザインは一昔前の機種といった印象ですが、筐体価格と機能を抑えて最新のチップを採用するのはさすがAppleだと感じる限りです。
またOPPOのみに限らず、2万円〜4万円台の価格帯でスマートフォンを展開している他社にとっても手強い相手の出現となったのではないでしょうか。
強すぎる廉価スマホ「iPhone SE」(2020)は現在予約受付中で、4月24日発売です。
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