昨年発売された「OPPO Reno3 A」は、CPU性能の低さ(Snapdragon 665)から動作が「もっさり」していることは既に広く知られており、これについてはメーカーのOPPO Japan自身も認めています。
ただその限られた性能の中でもある程度の「高速化」も可能で、現在もなお販売されているOPPO Reno3 Aの動作スピードを向上させる方法を紹介します。
アニメーション速度を変更する
まずOPPOのスマートフォンにおいては、アプリを開く際などに随所でアニメーション効果が適用されています。
ただReno3 Aでは、それが影響して視覚的に「遅い」「もっさり」したような印象を与えることがあって、このアニメーション効果を変更することで、体感速度の向上に期待できます。




① 「設定」アプリを起動します。
② 「ホーム画面、ロック画面、常時表示ディスプレイ」をタップします。
③ 「アニメーションのスピード」を押します。
④ 『速い』を選択してください。
抑えられたCPU性能を開放する
続いては抑えられている性能を開放させる方法になります。OPPOのスマートフォン(ColorOS)が備える標準機能のうちの1つに『高パフォーマンスモード』があります。
これは平常時は電池の残量を考慮してあえて上限が設けられているのを、常に高い性能の状態で利用をできるようにするものです。




① 「設定」アプリを起動します。
② 「バッテリー」をタップしてください。
③ 「詳細なバッテリー設定」を選択します。
④ 『高パフォーマンスモード』をタップしてオンにすることで、常に高い性能でOPPOを稼働させることができます。


また高パフォーマンスモードを有効にしようとすると、右のスクリーンショットのようなホップアップが表示される他、オンにした後は通知センターに、高パフォーマンスが有効であるとの通知が届きます。
「メモリ拡張」で性能を底上げ
続いてメモリ不足を解消します。今回高速化に利用するのは ColorOS 11で追加された「仮想メモリ」機能です。
具体的にはストレージの空き容量を実行メモリに割り当てることができるもので、メモリが足りなくなった場合でも、RAMの実行余力に一定の余裕を持たせることができます。




① 「設定」アプリを起動します。
② 設定メニューの最下部にある「端末情報」をタップします。
③ 『RAM』をタップします。
④ 「RAM の拡張」をオンにした上で、下にある『追加容量』から仮想メモリに割り当てる範囲を指定でき、OPPO Reno3 Aの場合は最大5GBまで選択することが可能です。
設定後にスマートフォンの電源を入れ直すことで、仮想メモリの設定が端末に適用されます。
高速化設定後にReno3 Aでもっさり軽減効果を確認
これららの設定を行ったのち、OPPO Reno3 Aを改めて使用したところ、確実に設定変更前から体感できるレベルでスピードが向上していました。
例えば「Playストア」を開く場合において、起動してからロードが終わってすべてのコンテンツが表示されるまでの時間は約4秒ほど待たされていたのが、筆者の環境下では変更後は約1秒で表示されるようになりました。
以下の動画では参考程度に同じCPUを備える「OPPO A73」と比較しています。
またスマートフォンの性能を数値化して表す『Antutu Benchmark』では設定前は約20万点だったのが、取り上げた設定を行ったことで、22万点のスコアを出すようになりました。
このように「もっさり・遅い」と評されているOPPO Reno3 Aでも、ある程度のレベルアップが見込めることが分かりました。


OSも今年にはAndroid 11が提供されるなどまだまだ実用できるReno3 Aですが、このようにして少し工夫を加えることで、異なった使用感を出すことが可能です。
OPPO Reno3 Aのもっさりとした動作が目立つ場合には、ぜひOPPO公式がアナウンスしている案内と合わせて試してみてください。
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