BCNは2019年1月1日〜12月31日の1年で集計した、SIMフリースマートフォンの販売台数を発表しました。
それに伴って日本国内におけるSIMフリースマートフォンのメーカー別シェアも明らかになっています。
低価格機種が人気
今回公表されました、2019年の「SIMフリースマートフォンシリーズ別販売台数シェア」は以下のとおりです。
・1位 : P20 lite(ファーウェイ)
・2位 : AQUOS sense2(シャープ)
・3位 : P30 lite(ファーウェイ)
・4位 : ZenFone Live(L1)(ASUS)
・5位 : nova lite 3(ファーウェイ)
・6位 : ZenFone Max(M2)(ASUS)
・7位 : OPPO AX7
・8位 : OPPO R15 Neo
・9位 : AQUOS sense
・10位 : ZenFone Max Pro(M2)(ASUS)
OPPOは「R15 Neo」と「AX7」のエントリーモデル2機種に支えられた1年となりました。
現在は2万円〜3万円台の「Reno A」と「A5 2020」を2019年10月以降に発売しており、現在の同社の主力機種はこの2モデルからは切り替わっています。


またファーウェイやシャープなどの競合他社も「P20 lite」や「AQUOS sense2」といったの価格を抑えた機種がよく売れている印象を受けました。
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OPPOはシェア4位
2019年OPPO Japanは日本でシェア11.8%(SIMフリー)を獲得し、国内4位となりました。
OPPOを含む各メーカーのシェア率は以下のとおりです。
・1位 ファーウェイ : 35.5
・2位 ASUS : 23.0%
・3位 シャープ : 17.3 %
・4位 OPPO : 11.8%
・5位 モトローラ : 4.0%
ライバルのHuaweiやシャープには及ばない結果となりましたが、一方でOPPOより先に日本国内においてスマートフォン事業を展開してきたモトローラを超えるシェアを獲得しています。
20年はOPPOが更にシェアを上げるか
現在日本国内のSIMフリースマートフォン市場では「ファーウェイ」が強い人気を誇っていますが、現在同社はアメリカからの制裁の関係で、Android OSの肝となるGoogleサービスを搭載できないなど事情を抱えています。
現在は自社のアプリストア「App Gallery」のラインナップの補充など自社サービスの強化に努めていますが、その他にも日本においてはイメージが確実に低下など、問題が解消されない限り、2020年は厳しい1年になる可能性があります。
一方でこれまでファーウェイが強かった日本のSIMフリースマートフォンですが、2020年にシェア率を上げてきそうなのは「OPPO」ではないでしょうか。
同社は2019年に発売したおサイフケータイ対応で低価格な「Reno A」にコスパ重視の「A5 2020」を発売、そして現在も売り筋ランキング常連の機種となっています。


また新機種だけではなくOPPOは、Reno A発売に伴ってイメージキャラクターにタレントの指原莉乃さんを起用、テレビCMの放映など広告展開やブランドの知名度向上にも力を入れています。
その努力あってか、2020年の大手携帯電話会社のソフトバンクの新製品には「OPPO Reno3 5G」が採用されるなど、急速に成長しており、今年はOPPOがかなりシェアなど勢いを伸ばしてくることが予想されます。
2019年にファーウェイ騒動で騒がしかったSIMフリースマートフォン市場。
また同年末にはスマホなどを手掛けてる、中国の総合家電メーカー「Xiaomi」(シャオミ)も日本市場に参入するなど、常に変化を続けています。
OPPOは順調な一方シャープとの訴訟問題を抱えるなど、各社から目が離せない1年となりそうです。
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情報元 : BCN+R