Motorola日本法人は、新たなSIMフリースマートフォン『moto g52j 5G』を国内向けに発表しました。
モトローラはこれまで多くのSIMフリー端末を販売していますが、新機種「g52j 5G」では公開市場モデルのモトローラ端末では初めてとなる防水性能とFeliCaを搭載する機種となるのが特徴です。
同社はかつてFeliCaの採用について積極的ではない意向を見せていたことがあったのですが、ついに対応に至った形です。
「moto g52j 5G」日本オリジナル機種として39,800円で発売
18日に発表されたモトローラの「moto g52j 5G」は、『一歩先行くジャパンスタンダート』として日本オリジナルモデルとなる5Gスマートフォンとして発表されました。
SIMフリーのモトローラデバイスとして、おサイフケータイと防水防塵性能を有している機種ははじめてとなります。
Motorola公式ストアでの販売価格は39,800円となっていて、FeliCaと防水を備えるSIMフリースマホとしては平均的な値段設定と言えます。
また3年前から日本オリジナルモデルを毎年発売している、オッポ最新機種「OPPO Reno5 A」値下げ後と同じ価格となっています。
SoCにはSnapdragon 690を搭載します。ストレージ容量は128GBでメインメモリ(RAM)には6GBを備えています。
ほか防水防塵性能は最も高いIP68等級で、おサイフケータイだけでなくNFCも搭載されており、非対応機種も多いマイナンバーカードの読み取りにも対応しているとのことです。
FeliCaにそれほど積極的ではなかったモトローラ
Motorolaは過去にSIMフリースマートフォンへのFeliCaの搭載について積極的ではない姿勢を見せていました。
2019年夏にに公開されたモトローラ日本法人の社長に行われた取材では、FeliCaを搭載することで端末価格が1万円高くなってしまうことなどを理由に『どうしてもFeliCaを乗せようとは考えていません』と、搭載については積極的ではない発言を残しています。
moto modsでやろうとしたとき、検討はしてみたのですが、ライセンス代がかなりの負担になってしまうことが分かりました。NFCだと2ドル、3ドル程度で済みますが、FeliCaだと1台1万円の上乗せになってしまうんです。そこまでして、どうしてもFeliCaを乗せようとは考えていません。使わない8割の人にとっては、お金がかかりすぎるのはよくないですからね。
引用元 : 「1カ月分が1週間で売れた」 モトローラの「moto g7」シリーズが好調の理由:SIMロックフリースマホメーカーに聞く(2/3 ページ) - ITmedia Mobile
こうした背景が語られてから約3年が経過しました。先日「moto g53j 5G」がリリースされたことなどから、モトローラ側の一定の方針の変化が伺えるところです。
なお、おサイフケータイに対応させると端末価格が1万円上がるといった旨の発言には、のちにOPPO Japanの関係者に行われた取材の中で否定されています。
6月2日に各販路で販売開始
すでにFeliCaと防水防塵機能を有するSIMフリースマートフォンはOPPOの「Reno Aシリーズ」をはじめとし、XiaomiやAQUOS(シャープ)などから多数発売されています。
モトローラはある種出遅れる形となりましたが、新しいメーカーからおサイフケータイの利用できる公開市場モデル向けのスマートフォンが増えたことは歓迎したいところ。
6月3日より発売される予定とのことで、公式オンラインストアの他、Amazon.co.jp などを通じて販売されるということです。
関連記事 : 「FeliCa搭載で1万円上乗せ」は違った。OPPO社長が答える
情報元(Source) 1 : モトローラ公式オンラインストア
情報元(Source) 2 : 「1カ月分が1週間で売れた」 モトローラの「moto g7」シリーズが好調の理由:SIMロックフリースマホメーカーに聞く(2/3 ページ) - ITmedia Mobile