Xiaomi Japanが今年夏に発売したFeliCa対応SIMフリースマートフォン「Mi 11 Lite 5G」を購入しましたので、レビューします。
このMi 11 Lite 5Gは43,800円の価格ながらフラグシップモデルにも迫る性能を有していることで高い人気を持つ機種で優等生とも言える完成度ですが、一方でゲームアプリの動作に難があることがから唯一の欠点と評されていたのですが、実はその問題は解消されています。
- シャオミ「Mi 11 Lite 5G」のスペック
- 端末の本体と外観・外装
- 筐体は大きいが「持ちやすい」に貢献する薄さと軽さ
- Mi 11 Lite 5Gの同梱物の内容
- Android 11ベースの「MIUI」を搭載するソフトウェア
- 生体認証は他のXiaomi機種と同様に高速
- FeliCa搭載により「Google Pay」がフル利用可能
- ゲームの動作が大きな弱点であったが「克服」
- カメラ・写真の作例
- 雑感「抜け目なくなった完成度高い1台」
- シャオミ「Mi 11 Lite 5G」を購入する
シャオミ「Mi 11 Lite 5G」のスペック
本記事でご紹介致します、シャオミの「Mi 11 Lite 5G」のスペックは次のとおりになります。
カラーはトリュフブラック・ミントグリーン・シトラスイエローの3色展開で、今回購入しましたのは黄色になります・
- OS:MIUI 12(Android 11に準拠)
- CPU:Snapdragon 780G
- ストレージ容量 : 64GB
- 実行メモリ : 6GB
- ディスプレイ:6.55インチ 有機EL
- 有機EL外カメラ : 6400+800+500万画素
- 内カメラ : 2000万画素
- 生体認証 : 側面内指紋認証 / 顔認証
- 重さ:159g
- バッテリー:4250mAh 33W急速充電対応
- FeliCa・NFC : 対応(Google Pay対応)
- 防水 : IP53
- その他 : リフレッシュレート90Hz/ デュアルSIM / Wi-Fi6 / デュアルスピーカー
- カラー : ファンタスティックパープル / シルバー・ブラック
端末の本体と外観・外装
最初にご覧に入れますのはMi 11 Lite 5Gの端末デザイン、まずは個性の出しどころである背面から。
この価格帯のスマートフォンでは背面の素材は、樹脂やプラスチック素材であることが多いですが、本機種はガラス素材を採用しているのが特徴でしょう。
カラーバリエーションはポップですが、触れた感触は磨りガラス風で、4万円機種とは思えない高級感を演出しています。


細部を確認します。背面の上部には左上にフラッシュライトを含むカメラユニットが配置、その右にはおサイフケータイのセンサーがあって、やや寄ったところにありますが、比較的かざしやすい位置です。


続いて端末の側面を確認します。素材はこちらは樹脂となっています。
まず右側には下に電源キー。これは指紋認証センサーをも兼ね備えています。その上にボリュームキーが位置。また側面の厚さからはその薄さが伝わります。
次いで側面の下部にはスピーカーにType-Cの充電口、SIMカードトレイが格納されています。


SIMカードトレイはデュアルSIMに対応していて、表と裏にSIMカードを取り付けることができます。
またmicroSDカードは排他式になっていて、デュアルSIMとの兼用はできません。
続きまして表に変えて、ディスプレイ側に切り替えて見ていきます。
画面サイズは6.55インチとやや大きめで、有機ELディスプレイが採用されています。


ディスプレイ上部の左上にはパンチホール式のインカメラが点在。またステレオスピーカーとなっています。
また全体的に画面の縁はかなり抑えられているのは驚いたところです。
安価なAndroidスマートフォンでは画面下部のベゼルのスペースが広い機種も多く、「下アゴ」と称されることもありますが、Mi 11 Lite 5Gではそのようなことはありません。


他の機種とのサイズ比較になります。左が「OPPO Reno5 A」、右がiPhone 12との比較で、いずれもXiaomiが発表時に比較対象としていた端末です。
特にOPPO Reno5 Aと比較すると上述した画面縁の太さの違いがよく分かり、Mi 11 LIte 5Gがいかに細いベゼルであるかが確認することができます。
そして重量ですが、筆者が測りで計測したところ159gとなりました。
これはかなり軽量なスマートフォンにあたり、OPPO Reno5 Aは183g、iPhone 12が171gであることを踏まえると、160gを切っているMi 11 Lite 5Gはこの軽さもが魅力となります。


筐体は大きいが「持ちやすい」に貢献する薄さと軽さ
実際に手に収めてみての所感ですが、まず6.55インチのディスプレイはやはり大きいもので、片手持ちでは、画面の端までが遠く感じます。
ただ大画面でありながらとても軽くて、そして薄いため、ディスプレイのサイズ感とはかけ離れた印象を感じ、また持ちやすく思います。
また電源ボタン兼指紋センサーと音量調節キーへは問題なく指が届きます。
特に電源キーは「Redmi Note 9T」などとは異なって、ボタンそのものが盛り上がった作りになっているので、より意識せず触れることができるようになっています。
Mi 11 Lite 5Gの同梱物の内容
続いてMi 11 Lite 5Gと共に同梱される付属品を確認します。
クリアケースにクイックスタートガイド・保証に関する説明書、ACアダプタにUSBケーブル、そしてイヤホンジャックがない本機で従来のイヤホンを利用するための変換ケーブルが付いてきます。


Android 11ベースの「MIUI」を搭載するソフトウェア
続きましてXiaomi Mi 11 Lite 5Gのソフトウェア面をチェックしていきます。
まずOSはAndroid 11をベースとし、Xiaomi独自のデザインや機能でカスタマイズされたMIUI 12.5を搭載します。


ストレージ容量は128GBのうち、OSデータ・内蔵アプリなどを省き、ユーザーはおよそ106GBを利用することが出来ます。
またXiaomi製スマートフォンは、Mi 11 Lite 5Gに限らずプリインストールはかなり多めです。






シャオミ純正アプリとGoogle関連アプリは一通り内蔵している他、TikTokやFacebookといったSNSアプリから、ゲームアプリのショートカットまでもが用意されています。
ただそれらの殆どはアンインストールが可能であり、削除することで対応可能です。
生体認証は他のXiaomi機種と同様に高速
Mi 11 Lite 5Gでは側面にある電源ボタンに指紋センサーが兼用で搭載されているほか、インカメラを使用した顔認証機能が備えられています。
これらは認証が開始してから、1秒ほどもなく解錠されるため、いずれもストレスフリーに使用できます。
また指が湿っている・ある程度濡れている状況でも指紋の認証はとおるため、消毒やこまめな手洗いが求められる昨今でも、そこまで認証の失敗に出くわすことはないでしょう。
FeliCa搭載により「Google Pay」がフル利用可能
そしてMi 11 Lite 5Gの最も目玉として、そして本機種が売れている理由になっているのは本機種のスペックの上で、おサイフケータイ機能に対応していることでありましょう。
SIMフリーのXiaomiでFeliCaを搭載するのは初めてのことであり、これにより決済アプリ「Google Pay」等を用いた、モバイルSuicaなどの利用が可能になります。



また余談ですが「Mi 11 Lite 5G」はGoogle Playストアにも正規に対応しており、Playストアから他のAndroidスマートフォン同様にアプリケーションをダウンロードすることができます。
もちろんグーグルが提供するサービスを利用することに、なんら支障や問題はありません。
ゲームの動作が大きな弱点であったが「克服」
おサイフケータイに次いで「Mi 11 Lite 5G」のその特色としては、43,800円の端末ながらそのスペックはかなり高いものなっているところでしょう。
CPUにはSnapdragon 780Gを搭載していることで、普段使いでもっさりとすることはまずなく、スマホの性能を得点化する「Antutu Benchmark」のスコアも50万に迫る場合もあります。



ただその一方で性能をゲームに活かせていない過去があって「Mi 11 Lite 5G」の最大の欠点とも言える箇所でした。以下の動画では、リズムゲームアプリ(プロセカ)をベンチスコアで劣るReno5 Aと比較検証していますが、Mi 11 Lite 5Gは一気に動作が重くなって、ガクガクした動きを見せるのです。
ただここは2021年9月に施されたMIUI 12.5へのソフトウェアアップデートでによって、「ゲームターボ」機能を用いる事で、唯一の欠点とも言えていた問題は事実解消されました。
カメラ・写真の作例
「Xiaomi Mi 11 Lite 5G」で撮影した写真の作例をご覧に入れます。
いずれもAIモードを有効にした状態で撮ったもので、基本的にオート撮影です。
これはXiaomiに限らず、競合のOPPOなど中国メーカー全般に適合することですが、AIモードを有効にしていると、肉眼で見たときより彩色が強めの写真が仕上がります。


また背景ボケもかなり強い印象を受けました。ややぼかしの主張が激しくも感じです。そしいぇより細かな部分まで再現しているのはオッポのReno5 Aで、Xiaomiのは少し不自然といった印象。


雑感「抜け目なくなった完成度高い1台」
今回はXiaomiの「Mi 11 Lite 5G」をご紹介しました。本機種の総評としては、これまでは価格を重点を置いていたXIaomiが、FeliCaを搭載するなど、日本人向け機能も拡充し、粗さが少ない極めて完成度の高いスマートフォンであると感じました。
個人的には初代「OPPO Reno A」の2021年版のような印象を持っていて、6.5インチ超えで軽量かつ薄型なのも評価できる所。


欠点らしい欠点であったゲーム問題も今や過去のものになっており、その他にはイヤホンジャックが非搭載、防水性能がそれほど高くないIP53等級であるところがイマイチとされるところでしょうか。
それら3つの弱点を除けば、この1台で満足に利用できるように思います。
まさにOPPOのReno Aシリーズの対抗機種とも言える存在。「薄型軽量・おサイフケータイ対応・SIMフリー」の条件で探されている場合には、間違いなく最有力候補の1つになりうる見過ごせない存在です。
シャオミ「Mi 11 Lite 5G」を購入する
今回ご紹介いたしました、シャオミが手掛ける「Mi 11 Lite 5G」は以下のMVNOなどの通信事業者と通信契約込みで、及び各インターネット通販サイトなどから端末単体で購入することが可能です。
通信事業者から購入する
端末単体で購入する