現在日本で発売されているSIMフリースマートフォンとして、前作に続き売れ筋モデルとしての立ち位置を獲得している「OPPO Reno5 A」。
5G・おサイフケータイ・防水に対応しながら43,800円の価格設定を実現していて、「コスパがいい」「性能に対して安い」と評される本機ですが、開発元のオッポは寧ろこの価格設定に不安を抱えていたことが分かりました。
OPPO Japan専務が明かしたReno5 Aの「心配」
先月にワイモバイルからやSIMフリースマートフォンとして発売され、人気を得ている「OPPO Reno5 A」は4万円台前半ながら、前作Reno3 Aから大きく基本性能が底上げされた上、5Gに対応するなど端末の値段を考えると「安い」とも言える1台です。
ただ当のOPPO Japanはこの値段設定に不安を覚えていたことを、OPPO Japanの専務取締役である河野 謙三氏が、「ケータイWatch」が行なった取材の中で明かされています。
――「OPPO Reno5 A」について、読者からも注目が高い機種ですが、売れ行きはいかがでしょうか。
河野氏
OPPOが、日本市場で3年間しっかりやってきた成果が出ていると思います。(2019年)「Reno3 A」の価格は3万9800円でした。今回の「Reno5 A」は4万3800円で4000円の開きがあるうえ、4万円台ということになるため我々も価格を決めるときに悩みました。
5G対応などでどうしてもコストはアップしますので、「去年(Reno3 A)に比べてどうなんだろう」という思いはありました。経営的にも心配していたが、これらのモヤモヤを吹き飛ばすくらい、「Reno5 A」は好評頂いております。
引用元 : [過去の大失敗から学んだ「OPPO」の製品開発方針、オウガ・ジャパン河野専務に聞いた] - ケータイ Watch
OPPO Reno5 Aは従来機種から価格が上がった
上記のインタビューの中でも触れられていますが、まず2019年の「OPPO Reno A」次いで2020年の「OPPO Reno3 A」はいずれも39,800円で販売されてきました。
特に初代Reno Aが発表された当時は「コスパ最強」とも言われたものです。
一方で最新モデルで3代目となる「OPPO Reno5 A」は、43,800円と4,000円の値上がりとなってしまっていました。
これにはインタビュー中で語られている通り5Gに対応した事などでコストがアップしてしまい、価格差が生じてしまった事が理由の1つとして挙げられています。
値段はアップしても人気良好であった
そして値上げの結果ですが、文末でも河野 謙三氏から『これらのモヤモヤを吹き飛ばすくらい、「Reno5 A」は好評頂いております。』と語られている通り、実際にOPPO Reno5 Aは現在人気機種の1つとなっています。
例えばBCNが公開している「SIMフリーAndroidスマホTOP 10」においては、トップ3に入り込む事もあり、SIMフリー端末の中でも主力機種の1台である事を示しています。
1位 Mi 11 Lite 5G(Xiaomi)
2位 AQUOS sense4 lite SH-RM15(シャープ)
3位 Reno5 A(OPPO)
4位 Reno A 64GB(OPPO)
5位 A73(OPPO)
6位 Redmi 9T 4GB+64GB(Xiaomi)
7位 A73(Rakuten mobile)(OPPO)
8位 BASIO4(UQ mobile)(京セラ)
9位 AQUOS sense4 SH-M15(シャープ)
10位 Reno3 A(Rakuten mobile)(OPPO)※2021年7月5日から11日までの日次集計データ 引用元 : BCN+R
OPPO Japanの担当者の心配をよそに、ユーザーから好評を得ているOPPO Reno5 A。
その不安は一度高い価格でFeliCa対応スマートフォン「OPPO R15 Pro」を発売した所、OPPO日本法人の経営状況までに影響を与えたことも、理由の一環であると思われます。
ねあげした43,800円でも売れているのは製品のコストパフォーマンスはもちろん、仕上がりが良いことも起因しているのは確か。しかしそこに加えて現在は日本国内でもテレビCMの展開などを行なっているため、知名度が向上している事も大きく良い影響を与えているでしょうね。
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情報元・引用元 : [過去の大失敗から学んだ「OPPO」の製品開発方針、オウガ・ジャパン河野専務に聞いた] - ケータイ Watch