今回は楽天モバイルより販売されているSIMフリースマートフォン「Galaxy A7」をレビューします。
現在SIMフリー市場ではOPPOなど中国メーカーが人気を博す中で、定番のギャラクシーシリーズから出た安価な1台となっています。
そしてこのGalaxy A7は発売元の楽天モバイルが行うキャンペーンセールの影響で端末価格が激安になっており、今急速に売れているモデルにもなっています。
- Galaxy A7の基本情報
- 端末のデザインと外装
- 同梱品
- ソフトウェア面
- Google搭載機
- 生体認証を試す
- ゲームは苦手分野
- トリプルカメラで撮影
- Antutu Benchmark
- まとめ・雑感「特徴がない?」
- 実質数百円で購入可能な状態
Galaxy A7の基本情報
まず最初に今回ご紹介します「Galaxy A7」日本版の基本スペック等の情報は以下の通りになります。
・OS:Android 9
・CPU:Samsung Exyos7885
・ストレージ容量 : 64GB
・RAM : 4GB
・ディスプレイ:6.04インチ 有機EL
・外カメラ:2400+500+800万画素
・内カメラ : 2400万画素
・生体認証 : 側面指紋認証 / 顔認証
・サイズ:159.8x76.8x7.5mm / 168g
・バッテリー:3400mAh
・カラー : ブルー / ゴールド / ブラック
・その他 : イヤホンジャック / Micro-USB / 楽天回線公式対応
今回購入し、ご覧に入れますのはゴールドとなります。
端末のデザインと外装
次に「Galaxy A7」ゴールドの外観とデザインをチェックします。
まずは背面から、カラーはゴールドを選択しましたが、名称とは異なる銅のようなイメージを持ちました。
背面の中央にはブランド名である「Galaxy」のロゴが、メーカー名であるSAMSUNGの記載は見られませんが、これは2014年冬から日本国内においてはGalaxyブランドとして展開されている為です。
背面上部左上には3つのトリプルレンズが縦に連なっておりまして、その下にはフラッシュライトも備えられています。
またカメラレンズは極僅かにですが飛び出している仕様です。
本体の右側側面には下側に指紋センサー機能を兼ね備えております電源ボタンが配置、また指が触れやすいようにボタンの周囲はやや凹んでおり、ある程度配慮された作りとなっています。
対します左側の側面にはSIMカードを挿入する為のトレイが格納されています。
SIMカードトレイにはSIMカード、次にMicroSDが各1枚収める事が可能です。
一方でSIMフリースマートフォンでは定番の仕様であるデュアルSIM仕様ではありませんので注意が必要でしょう。
続いて側面の下部です、左からスピーカーに充電口、イヤホンジャックが配備。
また近年のAndroidスマートフォンにおいてはType-Cが主流ですが、このGalaxy A7は2019年モデルながら端子はMicro-USBと旧型になっています。
続きまして裏返して画面側です、サイズは約6インチと最近の機種としてはやや小ぶり。
またGalaxy特有の湾曲エッジではなくフラットな画面、そして鮮やかな有機ELディスプレイとなっています。
ディスプレイ上部はノッチやパンチホール式ではない為、ベゼルは少し広めに見えるかと思います。
画面下部のスペースも広めです。
持ってみた感想としてはやや横にも長いですが、画面の上まで指は届きます。
しかし気になったのはボタンの配置、片手でも電源ボタンまでは指が届きますが、ボリューム調節キーには及びません。
音量の変更は画面上から行うことがメインになるかも、片手で全てのコントロールを行うのはやや難があるように感じます。
続きまして他のスマートフォンとの比較、まずは国内で根強い支持を受けている4.7インチの小型iPhone SE2との比較。
Gakaxy A7の大きさがひときわ目立ち、表示できる情報量も上回ります。
続いて近年主流の1つになりつつある6.44インチのスマートフォン(OPPO Reno3 A)との比較です。
比較対象の端末は上部に画面の切り抜き(ノッチ)を設けている為、最近のスマホと言ったイメージ。
一方でA7はノッチは見送られていますが、一昔前のスマホのイメージを抱きました。
切り抜きの有無は賛否ありそうです。
同梱品
続きましてにGalaxy A7にセットとしてついてきます付属品を確認します。
同梱する品は以下の通りとなります。
・電源アダプター
・Micro-USBケーブル
・OTG対応 USB変換アダプタ
・データ移行取扱説明書
・SIMカード取り出しPIN
ちなみにこの付属してきます純正ACアダプターはやや特徴的です。
それはUSB端子を接続する部分がコンセントの裏側ではなく、サイド側に設けられている点です。
今も昔もこの形式はあまり見られないもので独特だと感じました。
また近年Androidスマートフォンにおいてはこれらに加えて純正のクリアカバー・ケースが付属する事も珍しくありませんが、Galaxy A7では同梱されておらず、必要であれば別途購入する必要があります。
関連記事 : サムスン純正ケース「Galaxy A7 WALLET COVER」をレビュー・紹介
ソフトウェア面
続きましてGalaxy A7の内面を見ていきます。


まずAndroidバージョンは9 Pieを搭載、サムスンの独自UIのOne UIは1.5を搭載しています。
またストレージは64GBのうち、OSデータ等を除いた約43GBが利用可能です。


続きましては内蔵アプリです、Galaxy A7にデフォルトでインストールされているアプリはご覧のとおりです。



Galaxy純正アプリが多数に「楽天ペイ」「楽天トラベル」などの販売元である楽天系アプリが目立ちます。
その他にはSNSのFaceBookや定額制映像配信サービスNetflixも入っています。
次にサムスン独自のOne UIもチェックします。


まずホーム画面はAndroidでは標準的なドロワーモードと、iOSのようにインストールされているアプリが全てホーム上に表示される2つの種類から選択する事が可能。
また配置するアイコンの数などもカスタマイズする項目が用意されており、ホーム左端にはGalaxy独自のBixby Homeがありますが、出てこないようにすることもできます。


ロック画面は左上に情報が集約されています。
また通知センターは2段階に別れており、ここは他社のAndroidスマートフォンと同様です。


各アプリはSamsung独自のものが採用されており、ピュアAndroidとは大きく異るポイントも少なくありません。
ただOne UIは片手操作を意識して作られており、迷うことも少なくて使い勝手は筆者的には良好です。


Google搭載機
現在同じスマートフォンメーカーで、Galaxyのシェアをも奪ってきたライバル「ファーウェイ」が米国からの制裁を受けた関係で、新製品においてGoogle製のサービス・アプリが使えない状況に置かれています。
一方でこの「Galaxy A7」を含みGalaxyのスマートフォンではバッチリGoogleの各種アプリー・サービスに対応しています。




生体認証を試す
続いてGalaxy A7の生体認証をチェックします。
本機は顔認証に加えて側面指紋認証にも対応しており、マスクを付ける事が日常となった今特に指紋認証は気になる所。
まずは顔認証ですが、画面の点灯後ワンテンポ挟まれて解除されます。
顔認証のスピードに定評があるOPPOを使用している筆者としては少し不満点になりました。
続いては側面指紋認証ですが、コチラも指紋同様ワンテンポ挟まれてから解除が行なわれました。
またボタンを押す必要が無く触れるだけでOKなのは快適ですが、Xiaomi「Redmi Note 9S」などで実感した側面指紋認証に比べるとコチラも満足とは言えない所です。
ただ精度そのもはそれほど悪くないので、スピードを重視しない方であれば許容できる範囲かもしれません。
ゲームは苦手分野
続いてはGalaxy A7で高い性能を要するゲームをプレイしてみます。
今回動かしてみますのは「荒野行動」(kives out)です。
標準設定での画質オプションはそれぞれ「標準」「中高」「標準30フレーム」となっています。
早速プレイを開始しましたが、直後に違和感を覚えます。
進行方向・視点の変更を行う際にカクつきが生じてしまい、それも一瞬ではなく持続的なものです。
またタッチパネルの追従スピードもプレイ中はやけにスローになりまして、指を動かしてから数秒立ってゲーム側に反映され操作が行なわれるといった具合です。
高い性能を必要とする3Dゲームであれば、速度や細かなコントロールに不向きなのはこの挙動からは明らかです。
正直に申せば、荒野行動素人の管理人でも強い不快感を覚えてしまいました。
いくら妥協し、動作に耐えてもタッチ反応が数秒経過せず即効性がないのはゲームをする上では致命的なポイント。
ゲーム用途がスマートフォンの利用用途であればGalaxy A7は推奨しづらい所です。
フリーズなどはなく終始プレイすることが出来ましたが、不向きなのは間違いありません。
もともとゲーム向きな機種ではありませんが、ゲーム利用が主体の方であれば「Redmi Note9 S」などワンランク上のモデルをオススメしたい所。
トリプルカメラで撮影
続きまして3つのカメラを備えるGalaxy A7での写真の作例をご覧に入れます。
安価なスマートフォンでもカメラ性能が高い機種も続々出ている中で、どこまで撮れるのかは気になるところでもあります。
Antutu Benchmark
今回のレビューの締めとしまそてGalaxy A7でのベンチマークアプリ「Antutu Benchmark」の計測結果を掲載します。


まず計測結果は123367点となりました。
ただ近年低価格帯のスマートフォンでも18万点以上、そして2万円台で27万点を記録するスマートフォンも販売される中で比較してしまうとやや見劣りしてしまします。
ただこの程度のスコアであればライトユーザーであればそこまで不満なく触れるでしょう。
まとめ・雑感「特徴がない?」
筆者にとってA7は初めての楽天モバイル版Galaxyとなりました。
まずソフト面にハード面もさすがはGalaxyでしっかりと整えられている印象を持ちました。
ただボリュームボタンの高すぎる位置は頂けず、充電端子も今更感漂うMicro USBここは頑張ってほしかったと思います。


また触っていて思ったのは特段大きな特徴が無いことです。
競合他社の低価格帯モデルで言えば、OPPOはおサイフケータイなど機能面を重視した「Reno3 A」、Xiaomiは高いスペックとカメラ性能に注力した「Redmi Note 9S」とそれぞれ何か強みがありますが、Galaxy A7は低いものは無いけれど突き出た所も無いスマホと言った感想。
平凡な仕上がりですが王道の「Galaxy」全体的に安定した性能と使い勝手を求めている、あるいは名のしれているメーカーを持ちたいと言った人にも結構合う機種に思いました。
また楽天のMNO回線にも対応している為、楽天運用のスマホとしてもアリではないでしょうか。
実質数百円で購入可能な状態
今回ご紹介しました「Galaxy A7」は正規ルートでは楽天モバイル から販売されています。
そして現在その楽天モバイルでは、端末価格の17,000円のうち、15,000円相当をポイントとして還元されるキャンペーンが実施されており、非常に低価格で入手することが可能です。(筆記時点)
また楽天モバイル以外でも「メルカリ」などでも1万円前後で投げ売りされているので、楽天回線との通信契約が不要な場合は端末のみでも十分安く購入することができます。
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