SIMフリースマートフォンにFeliCa(おサイフケータイ)が搭載されている機種は非常に少なく選択肢が限られています。
その1つの理由として、搭載すると価格が1万円上乗せになってしまう為という通説が有名です。
しかしOPPO Japanの社長を務められているトウ・ウシン社長が受けたインタビューの中で、この通説を覆すコメントを残しています。
1万円上乗せ説に対し「だまされているのでは」
本日「ITmedia」がトウ・ウシン社長に対し、OPPO Reno Aなどについてインタビューを実施した内容を公開しました。
その中でFeliCa対応について以下のように答えられています。
―― FeliCaを搭載するとグローバル版から1万円ほど高くなるという話も聞いたことがあります。
トウ氏 それはだまされているのではないでしょうか(笑)。生産量に合わせて、コストの考え方は当然変わります。1年に1.5億台出荷しているメーカーと、300万台のメーカーだと、実際にコストも変わってきます。
引用元 : https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1912/18/news074.html
これまで囁かれていた「1万円上乗せ」を『だまされているのではないか』と通説を否定した回答をされています。
この回答が正しければ、OPPO程のメーカーであれば搭載する事自体に大きなコストが発生しない事になります。
通説の始まりは「Motorola」から
ではこの1万円上乗せ説は一体どこから出てきたのか、それはOPPOと同じくスマートフォンを手掛けている「モトローラ」です。
2019年7月8日に同じく「ITmedia」のインタビューにおいて、Motorolaの社長を務めるダニー・アダモポウロス社長がFeliCa対応について以下の回答を残されています。
NFCだと2ドル、3ドル程度で済みますが、FeliCaだと1台1万円の上乗せになってしまうんです。そこまでして、どうしてもFeliCaを乗せようとは考えていません。使わない8割の人にとっては、お金がかかりすぎるのはよくないですからね。
引用 : https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1907/08/news075_2.html
このMotorola社長の回答が1万円上乗せ説の出どころです。
もちろん同社にとっては大きくコストの掛かるポイントなのかもしれませんが、少なくともOPPO Japanの社長は否定しています。
SIMフリースマホでおサイフケータイはまだまだ希少
メーカーの規模によっては、コストが大きくかからない事が明らかになりましたが、現状SIMフリースマホでFeliCaを搭載する機種は多くなく、海外メーカーで積極的に搭載する意向を見せているのはほぼOPPOのみです。
OPPOより先に日本市場に参入し、SIMフリースマホで幅広いシェアを獲得している「Huawei」さえもSIMフリー端末におサイフケータイを搭載した事はありません。
コスト以外で考えられるのは、日本でしか利用できない機能のおサイフケータイに自社製品に適用させる面で準備が間に合わない等が考えられそうです。
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まとめ
Motorolaに続き、OPPOからおサイフケータイ事情が明らかになりました。
海外メーカーではOPPOが先陣を切って、日本でのシェア獲得に動き出していますが他社はどう見ているのか気になりますね、ユーザーとしては選択肢が増えて欲しい所です。
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情報元 : ITmedia