現在アメリカが発表したプログラム「クリーンネットワーク」において、オッポやシャオミなど全ての中国スマートフォンメーカーに『Google Playストア』などといった米国製アプリが使えなくなる可能性が浮上しています。
まだどこの企業が対象になるかは明かされていませんが、もし仮にOPPO等が規制となった場合、既に販売されているグーグル搭載のスマートフォンはどうなるのでしょうか?
「Clean Network」で中国企業への影響大
まず米国が公表した「クリーンネットワーク」についてですが、これは特定の中国企業を一部のネット分野から排除を目的とするプログラムです。
これは5つの別れた企画から成り立っているのですが、その内の1つに信頼できない中国メーカースマホには、アメリカ産のアプリをプリインストールさせないあるいはダウンロードを防ぐといった内容が含まれています。
この『信頼できないメーカー』の具体的な情報は筆記時点では明らかにされていませんが、もし対象に指定されてしまった場合、そのメーカーの製品ではGoogle等の米国アプリが使えなくなる可能性が生じています。
発売済みのスマホはどうなる?前例ファーウェイは
ここで気になるのは仮にOPPOやXiaomiなどといった企業が、Clean Networkプログラムの対象とされてしまった場合、発売済みの端末に与える影響です。
ただこの件には前例が存在しており、それは同じ中国のファーウェイです。
同社は別件で米国から制裁を受けており、昨年からGoogleアプリなどを搭載するスマートフォンの発売が封じられてしまいました。
このため国内では2020年3月に発売した新機種『Huawei Mate 30 Pro』以降の製品は原則グーグルが使えない仕様となりました。
しかし一方でそれ以前に発売していたファーウェイ製のスマートフォンでGoogleが剥奪される事は無く、現在に至っても制裁前と同様にGoogleのサービスとアプリが利用できる状況にあります。
このようにグーグルが封じられる前に販売されていた機種では、規制後も問題なくGoogle Playストアを始めとする各サービスとアプリが他社の製品と同様に利用できる様になっています。


これはファーウェイでの一例ですが、この前例から見て「Clean Network」において規制されたメーカーも発売済みの端末では直接的な影響は受けない可能性があります。
見通しは不透明
ファーウェイは発売済みの製品においては、Googleアプリ等が剥奪される事はありませんでした。
このHuaweiの過去から見て、「クリーンネットワーク」で規制されるメーカーにも同様の措置が与えられる可能性もあります。
ただ一方でファーウェイは別件の制裁であったのに対しまして、今回のプログラムはスマホメーカーとアプリ自体が狙い撃ちである事に留意する必要があります。
Huawei制裁と今回のプログラムは異なるもので、発売済みの端末でも同社とおなじ対応が、必ずしも他社にも適用されるとは限りません。
もっともOPPOやXiaomi・vivoなど「Clean Network」が適当されるメーカーは明かされておらず、実際の措置は今後の進展で明らかにされるものとなるでしょう。
まだ未確定要素が多く、非常に不安定な中国スマホ事情、これからの新情報に注目です。
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