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Redmi 12Cレビュー。旧機種のほうが満足できるかも

シャオミが、先月発売した低価格スマートフォン、Redmi 12Cを購入したのでレビューします。

2020年から安価かつ性能の高いことで定評のあるRedmiシリーズを投入しつづけているXiaomiですが、今作は前モデルのほうが良いと多くの部分で感じる仕上がりでした。

 

Redmi 12Cの本体は縦長でプラスチッキー

Redmi 12Cのカラーバリエーションは国内では3色用意されていて、今回は遅れて発売されたパープルを購入しました。

Xiaomi公式オンラインショップで、購入した時点での販売価格は24,800円でした。

ほかのスマートフォンと比べ6.71インチとやや縦長なのが特徴で、ライバル機のOPPO A77やRedmi Note 11と並べると、より長さが際立ちます。

低価格スマートフォンは5年ほど前から、本体の材質に高級感をもたせるような加工を施しており、XiaomiやOPPOの場合は光沢をもたせたりすることで、質感の向上を図っています。

それとは対象的にRedmi 12Cはプラスチックであることを全面に押し出しています。

ただし質が悪いというわけではなく、背面の加工もあり手触りがよく、いい意味でチープといった印象を受けます。

またGalaxyやOPPOの最新モデルではパープルがラインナップされており、低価格機種ながら、スマートフォンのトレンドカラーを抑えています。

カメラレンズは2つ搭載されていますが、撮影に使用されるのは1つのレンズです。

またカメラユニットの横には指紋認証センサーが搭載されていて、これまで側面式の指紋認証を採用していた国内向けのRedmiですが、本機種でははじめて背面方式となります。

充電ポートは発売前から指摘されていますが、USB-Cが主流になっているなか、本機種は旧式のMicro USBを搭載します。

急速充電に対応しているものの、最大10Wであるため、給電スピードに期待はできません。

重さは193gと、OPPO A77(187g)・Redmi Note 11(182g)より重いです。

ボタン類は本体右側面に集約されています。

イヤホンジャックは本体上部に備えられており、FMラジオ放送を受信する際にも使用されます。

ディスプレイは6.71と縦長。またパンチホール方式がデザインの主流となっていますが、Redmi 12Cは2年前のRedmi 9Tなどと同じく水滴型ノッチです。

また旧型のRedmi Note 11よりディスプレイが暗く、屋外で使用する際への影響が懸念されます。

ディスプレイの輝度を表す単位であるnitはそれぞれ、Redmi 12Cが500nit、Remi Note 11が700nit、ライバルOPPO A77が600nitとなっています。

 

引っかかりもあるが使える動作感

Micro USB搭載という点が注目され、スペックが低いことで注目を集めたOPPO A77と比較されているRedmi 12Cですが、実性能自体は引っかかりがあるものの、最低限実用できる程度のパワーを持ちます。

ゲームプレイは流石に厳しく、リズムゲーム「プロセカ」では、普通に遊べるところもありますが、ラグが度々発生しました。

またホーム画面のページを切り替えた際に、アニメーションに引っかかりがあるなど、普段行う動作でも、スムーズではないと感じるシーンがあります。

一方で、アプリの起動や切り替えなど、比較的キビキビ動くところもある印象です。

SNSや動画の閲覧などは難なくこなせる

スマートフォンの性能を数字で表す、ベンチマークアプリ「Antutu Benchmark」で計測したところ、212856点という結果が出ました。

中央がRedmi 12Cの計測スコア

ライバルOPPO A77より高く、昨年発売の同価格機種Redmi Note 11より低い結果です。

・OPPO Reno7 A : 384947(Snaodragon 695)

・Galaxy M23 5G : 338202(Snapdragon750G)

・arrows We : 281007(Snapdragon 480)

・OPPO Pad Air : 251871(Snapdrahon 660)

Redmi 12C : 212856(MediaTek Helio G85)

・Redmi 9T :187724(Snapdragon 662)

・OPPO A77 : 116240(MediaTek Helio G35)

 

機能削減

またXiaomi製スマートフォンを利用する上で、独自UIの「MIUI」も大きく使用感に影響してきます。

初期搭載のMIUIバージョンは13となっており、この点は他機種と変わりはありません。

一方でRedmi 12C向けに機能の削減や変更も行われています。

まず気付いたのは、新しいバージョンのコントロールセンターが利用できない点です。

Redmi Note 11など多くのXiaomiスマホでは、MIUI 12から実装された通知センターとは独立したコントロールセンターを使うことができます。

しかしRedmi 12Cでは、旧バージョンのものしか使うことができず、ほかのシャオミ端末から乗り換えた場合には、同じ仕様でつかうことができないこととなります。

Redmi 12Cでは旧式のコントロール・通知センター(右)しか利用できない

またホーム画面1ページに置けるアプリの数が少ないのも残念です。

他機種では1つのページに、縦に置けるアプリの数が最大6個となっていますが、Redmi 12Cではなぜか最大5個までになっています。

これにより6.71インチの画面一杯にアイコンを並べることができず、アプリの間に空白を生じさせ、これもほかのXiaomiスマホから乗り換えた場合、ホーム画面の配列を見直すことが必要となります。

写真左がRedmi Note 11、写真右がRedmi 12C

ほかXiaomiスマートフォンから電化製品を操作できる「Miリモート」は、赤外線アンテナを搭載していないため、利用することはできません。

2万円を切る、Redmi 9Tでも搭載されていただけに残念なところです。

またXiaomiおよびRedmiスマートフォンには、付属品としてクリアケースが同梱されていることが一般的ですが、Redmi 12Cには付属していません。

購入直後から端末を保護した状態で使い始めることができたのですが、12Cに限っては別途ユーザー自身でアクセサリーを用意する必要があります。

Redmi 12Cの付属品

 

カメラ機能は最小限

Redmi 12Cのカメラは5000万画素のメインカメラと  万画素の レンズの2眼構成です。

実質的にはシングルレンズスマホですが、機能のほうも最小限です。

Redmi Note 11で使えたプロモードやショートビデオの撮影やスローモーション機能のほか、基本的な機能であるパノラマ撮影すら、利用することができません。

Redmi 12Cで使えるのは、基本機能である写真・ビデオ撮影のほか、ポートレート・夜景・50MP撮影・タイムラプスの計7種類のみになっています。

パノラマ撮影はライバルOPPO A77(写真右)でも搭載されていた

Redmi 12Cで撮影した写真の作例は以下のとおりです。

右の写真のようにピントが中々合ってくれないことも

Redmi 12Cでは、暗所などでの撮影時に、画質の向上を補助する夜景モードが搭載されています。

光量のやや少ないところで試してみたところ、通常モードと比べ、色合いが濃くなりハッキリとした仕上がりになりました。

左 : 通常モードで撮影 右 : 夜景モード使用

 

最低限使えるが旧型機種のほうが使いやすい

今回はシャオミの低価格スマートフォンRedmi 12Cをご紹介しました。

シャオミらしく安い製品でも、しっかり使うことのできる水準にまとめている印象で、スマホに求める最低限の用途をこなすことはできそうです。

一方で充電ポートがMicro USBであることをはじめ、1年前発売のRedmi Note 11に劣る部分も多く、旧機種のほうが総合的に使いやすいと感じました。

Redmi Note 11

旧モデルでありながら、Redmi 12Cのように、ホーム画面で引っかかるといったことはまずなく、Xiaomiスマホ(MIUI)特有の機能が削減されているということもありません。

12Cと比べ、ディスプレイサイズはやや小さくなりますが、重量も182gと軽くなっています。

またUSB-C搭載で、カメラの仕上がりも大きく上回るのにも関わらず、Redmi Note 11と12Cの価格差はわずか1,000円です。

記事作成時点でセール行われておりRedmi 12Cより安く購入可能

Redmi 12Cは通信事業者のセールなどで、投げ売り価格になっているなど、定価より大幅に安くなっている場合であれば、十分新機種の選択肢になるでしょう。

ただ定価で購入するのであれば、もう少し予算を足して同じXiaomiのRedmi Note 11や、他社だとオッポなどあればA77でなくOPPO A55s 5Gなど、他機種を十分に検討するべきであると感じます。

本機種は、スマホ入門機という位置づけがなされていますが、個人的には割り切って使えるユーザーであれば、より向いた端末になると感じます。

 

Redmi 12Cを購入する

Redmi 12Cは、 Xiaomi公式 楽天市場店 などから端末単体で購入できるほか、IIJmioなどの通信事業者から購入することができます。