先日より日本でも発売に至った新機種「OPPO A73」。
この端末はオッポの中では価格を重視して展開される「A」シリーズの最新モデルとなっており、昨年に発売された『OPPO A5 2020』に続くスマートフォンとなっています。
つまり実質的なOPPO A5 2020の後継機種とも言えるA73ですが、この2機種は何が違うのでしょうか?
性能はほぼ変わらず?
OPPO A73と旧機種OPPO A5 2020における、スペック的な差は殆どありません。
ただ性能面における違いは全く無いわけでもなく、2機種の相違点はいくつか挙げられます。
・CPU:Snpaddragon 665 → Snapdragon 662
・ストレージ容量 : 64GB
・RAM : 4GB
・外カメラ : 1600+800+200+200万画素
・内カメラ : 1600万画素
※青文字がA5 2020 赤文字がA73での仕様 黒文字は同一の仕様
まずCPUはOPPO A5 2020がSnaodragon 665を搭載していたのに対して、新型に当たるOPPO A73はSnapdragon 662と一見スペックダウンしているようにも見て取れます。
しかし両者は実はパフォーマンスの面においては殆ど同等の性能とされており、実際に使用する上での差は感じられない物と思われます。
また実行メモリ(RAM)やストレージ容量などを始め、多くのスペックは変更がなされていない事が分かります。
一方でカメラに関してはスペック表だけでは優劣を判別できませんが、OPPO A5 2020もOPPO A73も同一の画素数を採用しています。
機能やバッテリー面はレベルアップも
このようにOPPO A73は性能の面においては、大きな進化は見られません。


しかし利用者にとっては目新しい変更・機能の強化も多数加えられています、まずは高速充電に対応しました。
長時間充電に悩まされた前作の問題が解決された一方で、バッテリー容量が5000mAhから4000mAhまで減ったのはグレードダウンと言えそう。
ただ削減された分、端末重量が200g近くあったのが165gまで軽量化されています。
また端末背面に配置されていた指紋センサーは、ディスプレイ内に移動し画面指紋認証となりました。
そしてディスプレイは液晶から有機ELになり、解像度も上がりました、画面サイズは6.5インチから6.44インチとやや縮小しています。
そしてこの2機種の機能面における最も大きな相違点は、OPPO A73の目玉機能でもあるeSIMに対応した点ではないでしょうか。
先代のOPPO A5 2020においては、物理SIMが2枚が利用可能な形態となっていましたが、A73からは物理SIMの1枚に加えてeSIMが搭載されます。


この他にはOPPO A5 2020では搭載していたNFCが非搭載になっていたり、防塵性能も失われているなど目立たない所の変更も施されています。
大きな進化より機能強化が目立つ印象
パフォーマンスには目立った進化は見られなかったOPPO A73ですが、今回いくつか上げたように機能面はかなり強化されているのが分かります。
特に前作で指摘されてきた、充電速度の遅さや画面解像度の低さ、重さなどはしっかり改良されており、細かな改善に注力した1台にも思います。
一方でOPPO A5 2020の人気ポイントであった大容量バッテリーが失われたのは残念なところ、NFCや防塵の非対応化など強化の裏で機能削減も目立つように感じました。
また特徴であるeSIMも、まだ利用できる通信事業者は国内では少数で、一部ユーザーからは賛否が分かれる仕様になるでしょう。
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